事業で勝つ知的財産管理とは

古くなるが、日本知的財産協会発行の「知財管理」誌の特集に「事業で勝つ!」というものがあった。 資源のない我が国は資源を他国に求め、これを加工 して高機能、高品質の商品を開発、製造、販売するということで高度成功を遂げてきた。ところが、このところ従来の企業戦略が通用しなくなり、優れた技術力 をもってしても必ずしも企業目的の達成には困難を感ずるようになっている。 高い技術力で優れた商品を生み出し、これを知的財産権で保護するという従来の標準パターンが通用しにくくなったという実態がある。発展途上国が既に強力なライバルとなり、企業競争の中で苦渋をなめる例は数多く見られる。 そこで、改めて「事業で勝つ!」というテーマを採択して特集を組んだということだ。 競争を嫌う教育、言論、国民性などが入り交じり、戦後日本の復興以上に問題は難しくなっている。「何が何でも」という気迫が希薄になっているのが気がかりだ。 事業戦略に密着した知的財産管理とか企業経営に資する知的財産管理とか十年一日のごとく言いならされたスローガンはこの際潔く捨てて、新しい在り方を、模索しなければなるまい。 い よいよ複雑化した世界情勢の中で「事業で勝つ!」には過去の延長線上ではモノは考えられないことを改めて明記すべきだ。知財後ろ向き時代はすでに終わって いる。 知的財産権関連法は長年かけて築き上げ出来上がった高い砂山のようなものだ。この上ににいくら砂を盛っても崩れるばかりだ。高く盛り上げようとするならば、先ず裾野を思い切り広くするか、別の山を築くしかあるまい。

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